Ankiの既定の行間はすでに1.5です。それでも説明が複数行になるカードが窮屈に見えるなら、1.6〜1.7まで上げてみてください。ただし共有デッキや古いノートタイプには行間の設定がまったくないこともあり、その場合はブラウザーの既定値が適用されて、かなり窮屈に見えます。まず自分のテンプレートがどちらなのかを確かめるのが先です。
Ankiの既定の行間はいくつか
Ankiが標準で用意しているノートタイプ(Basic、Basic (type in the answer)、Cloze)のスタイルにはline-height: 1.5が入っています。文字サイズの1.5倍だけ行間を取るという意味です。
問題は、その設定がすべてのテンプレートにあるわけではないということです。共有デッキから受け取ったノートタイプや以前作ったテンプレートにはline-heightがないことが多く、その場合はブラウザーの既定値が適用されます。ほとんどのブラウザーでは文字サイズの約1.2倍にあたり、同じ文章でも目に見えて窮屈になります。
自分のテンプレートがどちらなのかは、ankieditorですぐ確認できます。何もない場所をクリックして「カード全体」を選び、「文字の書式」の行間の欄を見てください。1.5ならAnkiの既定値が入っており、1.4と表示されればテンプレートに行間の設定がありません(これは編集ツールが値がないときに表示するプレースホルダーです)。
1.5より上げるべきなのはどんなときか
基準はカードに入る文章の長さです。
- 単語ひとつ、意味が1行 — 1.5のまま。行がひとつしかなければ行間は見た目にも現れません。
- 2〜3行の説明や例文 — 1.6〜1.7。行と行がはっきり分かれ、流し読みしやすくなります。
- 複数の段落が入る説明文 — 1.7。ただし段落の間に余白を入れるほうが、行間をさらに上げるよりも効果的です。
これらの数値も測定された最適値ではなく、あくまで推奨の出発点です。同じ値でもフォントや文字サイズによって見え方が変わるので、プレビューで確認してください。
ankieditorで行間を変える方法
- プレビューで変えたい部分をクリックして選びます。何もない場所をクリックすると「カード全体」が対象になります。
- 左パネルの「文字の書式」にある行間のスライダーを動かすか、横の入力欄に数字を入れます。1から3まで0.1刻みで調節できます。
- 例文のフィールドだけ広げたい場合は、そのフィールドをクリックして選んでから同じ方法で変えます。
- [コードをコピー]で修正後のコードをコピーし、Ankiの
ツール → ノートタイプを管理 → カード...(Tools → Manage Note Types → Cards...)の画面に貼り付けます。
行間はCSSにどう書き込まれるか
カード全体を変えると、スタイル欄の.cardのルールが変わります。
.card { line-height: 1.6; }
ひとつのフィールドだけを変えると、ankieditorがそのフィールド名を使ったクラスを生成し、そこに書き込みます。
.card { line-height: 1.5; }
.例文 { line-height: 1.7; }
単位のない数字は文字サイズに対する倍率です。あとで文字サイズを変えても比率がそのまま保たれるので、1.6のように単位なしで書くほうが24pxのような固定値より安全です。
行間でよくある間違い
2.0を超えるとかえって読みにくくなります。行の間が広がりすぎると、段落がひとつのまとまりとして読めなくなり、行がばらばらに浮いているように見えます。
行間は下の要素に継承されます。.cardに設定すると、その中のすべてのフィールドが一緒に変わります。特定のフィールドだけ変えたい場合は、そのフィールドを選んで別に指定してください。
ノートタイプごとに設定が必要です。テンプレートはノートタイプに属するカードタイプに保存されるので、複数のノートタイプを使っているならそれぞれに適用する必要があります。
行間ではなくフィールドの間を空けたいとき
行間は段落の中の行と行の間隔を扱う値です。でも、詰まって見える原因が別のところにあることがあります — 答えのすぐ下に例文がくっついている場合です。カードをめくったら答えだけ確かめて次に進みたいのに、例文まで一緒に目に入ってきて、復習のテンポが上がりません。これは行間を上げても解決しません。行間を上げると答えと例文がどちらもゆったりするだけで、両者の境目はそのまま残るからです。
必要なのは性格の違う情報の間の空行ひとつです。人の目は近くにあるものをひとまとまりとして読むので、余白だけで「ここまでが答え、ここからは参考」という区切りが生まれます。ankieditorでは、プレビューで要素をクリックして選ぶと、選択枠の下に「下の余白」の行が現れます。➕を押すたびにその要素の下に空行が1行ずつ追加され、➖で戻せます。今が何行かも、その間に表示されます。
コツは使いすぎないことです。すべてのフィールドの間に空行を入れると区切りの効果は消えて、カードが長くなるだけです。まとまって見えるべきもの(単語と発音)はくっつけたままにして、離れて見えるべきもの(答えと例文)の間にだけ入れましょう。
よくある質問
Ankiの既定の行間はいくつですか?
Ankiが標準で用意しているノートタイプにはline-height: 1.5が入っています。ただし共有デッキや古いテンプレートにはこの設定がないこともあり、その場合はブラウザーの既定値が適用され、文字サイズの約1.2倍になります。
行間はいくつに上げればよいですか?
説明が2〜3行を超えるカードなら1.6〜1.7がおすすめです。2.0を超えると行がばらばらになり、ひとつの段落として読めなくなります。あくまで推奨の出発点なので、プレビューを見ながら調節してください。
行間を変えたのに何も変わりません。
カードに行がひとつしかない場合です。行間は行と行の間隔なので、1行だけのカードでは見た目に現れません。フィールドのサンプル値に2〜3行の文章を入れてみると違いが分かります。
行が長くて窮屈に感じるならAnkiでカードの幅を変える方法を、文字サイズで優先順位を作る方法はAnkiで文字サイズを変える方法にまとめてあります。